2008年11月16日日曜日

情報に頼り過ぎてはいけない・・・

先日友達と鎌倉・湘南方面へドライブをしてきた。スバルのワゴン車をレンタル。しかし、この車のナビとどうも相性がわるくなかなかうまく指示通りに進めなかった。交差点までの距離感覚が特に。目の前の交差点は5メートルもなくなっているのに、ナビは30メートルと平気で表示する。ナビに慣れていない私は平気で通り過ぎてしまう。帰り道の第三京浜三ツ沢IC入り口への指示にはかなり振り回されてしまった。目の前の道が三つに分かれているのでナビの指示通り一番右へ曲がってしまうと高速に乗れない。。これを2度繰り返し、3度目は友達と二人でナビを見つめる。やはり右を指示するナビ。無視して目の前の緑の標識目指してまっすぐ進んだ。やっと乗れた第三京浜!文句をぶつぶつ言いながら私たちは情報は信じられないなんて笑っている。私たちがアナログ過ぎてナビは笑っているかもしれないが、昼間にも情報誌に振り回された私たちだから仕方ない。
 その情報誌は鎌倉付近のコンビニで購入したもので、鎌倉駅付近にあるカフェオバールというお店がガレットがお勧め!と紹介されていた。そのお店に入ってみるとメニューにはガレットが載っていない。。店員さんに尋ねてみると1年半前に終了しています、すみませんと。他にもそのガイドブックに載っていたスイーツのお店でおみやげを買おうと探してみると、どうもその店があるべき場所には改装中のビルしかない。。2008年度版のガイドブックなのに、なんてぶつぶつ私と友達はつぶやく。
 街の移り変わりも早い。実際に自分が目にして確信をもてると思ったものだけしか頼りにはならない。情報やシステムを過信してはいけないと実感した一日だった。

2008年10月25日土曜日

東京国際映画祭

会社帰りにTOHOシネマズ六本木ヒルズでやっている東京国際映画祭へ行ってきた。私が観たのは『Stories on Human Rights 』。人権宣言60周年を記念して国連がnonprofitで行ったプロジェクトで、世界中の監督や現代アーティストが人権をテーマに挑んだ各3分間のストーリー。3分間で何をどのように表現するのかに興味をもって観に行った。合計で11本が上映され、テーマは環境(environment)、発展(development)、文化(culture)、gender、など。ゲストトークを行ったイタリア人のフランチェスコ・ジョディチェ監督は、テーマがテーマだけに見る側に送るメッセージの重大性を思うと制作にあたってnurvousになったとも話していた。確かにそうだろう。思ったり感じたりしたことを自由に表現してよいと言われれば気は楽だろうけど、テーマによっては見る人に本当に大きな影響を与えてしまう。作るという意味をちょっと立ち止まって考えさせられた。この監督さんの作品はカザフスタン(だったかな?)をロケ地に決めて、現地の漁師を役者として起用しドキュメンタリータッチで環境をテーマに作っていた。水がなくなってしまった土地に漁船が最後に残される。わかりやすく訴えかけられた作品だった。他に印象に残った作品のひとつに(確か発展をテーマにしたものだったかな)、黒人の女の子が木を大切に育てていくお話があった。少女は日々、鼻歌を歌いながら楽しそうに愛情をいっぱい木に注ぎながら木とともに成長していく。やがて少女は大人の女性になり恋をし家庭を築く、そして子供が生まれ、またその子が楽しそうに種子を植える。シンプルな生活を送る中で幸せを感じているその姿。それを観ている間、自然に笑みがこぼれた。余分な欲求は邪魔なだけなのだと感じざるを得ないナチュラルな喜び。こんな作品が生み出せたらいいなと思った。