2010年4月26日月曜日

武士道シックスティーン

古厩智之監督の映画「武士道シックスティーン」
よかった。

二人の女性が登場し、互いが影響を受け合う。彼女たちは気づかずにいた、または目を背けていた自分に気づき、互いが本音をぶつけ合うことで一歩前へ踏み出すことができる。
私が処女作でやりたかったこと。また、直しの課題に思っていたことを見させていただきました。
二人のキャラクターの対比、キャラクターの心情の変化、登場人物が目標に向かってストーリーが進んでいく。笑えて、泣けて、とてもいい映画でした。
映画とはこうやって作るんだ、とお手本を見せてもらえた気持ちです。


映画として観客を引き込ませるにはそれなりの作り方がとても重要です。
極端な例としては、一日という設定で作ってみる、ということをアドバイスでもらいました。
一日という設定で描くとなると、キャラクター性とストーリー描写が深くならざるを得ないとう縛りがあるからとのこと。納得していたところでした。


その点でこの作品は、キャラクターがもつ葛藤を剣道というスポーツを女子が取り組む、という設定の中でとてもよく描かれていたと思います。各々の明確なキャラクター設定は見ている側にとても分りやすく、また気持ちよく映ります。


成海璃子演じる磯谷香織は、女子なのに考え方や言動が侍?というか男子脳。こうゆう女子はいないだろうからおもしろい。けど、スポーツに燃えてる女子の強調としてはアリアリ。と、リアルに感じられたのもよかった。彼女はが幼いころから父に褒められたくて、笑う顔が見たくて、剣道を続け勝つことを目指してきた。そして今は高校の同級生が遊ぶ遊びを何も知らない、楽しさをしらない。
「なぜ私は勝つことを目指しているの?」
そんな彼女がライバル、西荻早苗(演じる北乃きい)の自分に出来ない剣道の強さを見てしまったときに心が折れ、剣道を辞めてしまいたくなる。ここで等身大の女子高生にかえり、見ている人たちに共感をさそう。


これ以上は書きませんが西荻早苗もしかり。
二人がぶつかったところを境にベクトルの矢印が交差するかのように違った、よい方向へと互いが進んでいく。

いい映画でしたよ。ほんとに。

2010年4月19日月曜日

『ソラニン』

いい映画だと思いました。
宮崎あおいさんのお芝居で泣けたシーンがありました。
感想はまたの機会に。