2010年8月2日月曜日

【(500)日のサマー】



原題  : (500) Days of Summer
監督  : マーク・ウェブ
脚本  : スコット・ノイスタッター、マイケル・H・ウェバー
出演  : トム役 (ジョセフ・ゴードン=レビット)
      サマー役(ズーイー・デシャネル)
製作国 : 2009年アメリカ映画
上映時間: 96分


グリーティング・カード会社で働くトム。そこへ、社長秘書として入社してきたのがサマー。
トムは本当に人を愛するということを熱く語るロマンチスト。
サマーは美人でモテモテだが、愛の存在はないものとし、恋人は作らない主義。
そんなサマーに一目惚れをしたトムは、他のどの女性もがつまらないものだと目に映ってしまうほどサマーに夢中になっていく。

運命の恋を信じるトムは果敢にアタックし、遂にサマーの家へ招かれ一夜を共にする。
しかし、サマーにとってトムは運命の人ではなく、ただの「友だち」でしかなかった。。


恋愛は楽しむもの、という彼女の考えは、サマーを自分のものにしたいトムにとってはストレスフルなものへ感情を変化させていくのだ。


CMディレクター出身監督によるスタイリッシュな映像や、音楽に魅せられながら、「これはラブストーリーではない」と冒頭に断言されたリアルな世界へと入り込むことができる。


時系列に物語が進むのではなくて、タイトルにもあるように【500日】で何かが起きることは約束されているようなもの。
主人公トムの記憶が蘇るように物語が進んでゆくから、観ている人たちは特に大きなイベントやエピソードがなくとも、展開が予想できないので自然にお話に引き込まれてゆくという構成。

主人公の男性目線で描かれ、男性は心を乱されてしまうリアルな映画。
恋愛に奥手なトムには肩肘張らずに恋愛というものを楽しむサマーのフレキシブルさがまぶしく映るのだが、実はそれこそがトムのこれからに必要なものなのだろうと思わせる。


演じる若手の役者の魅力もあって、リアルな世界を観ていると感じながらも胸がキュんとなる映画でした☆